北欧 ‐ フィンランド

基本情報

首都:ヘルシンキ
人口: 約560万人(2023年時点)

1.通信社

STT (エス・テー・テー)

1887年設立されたフィンランド最大の通信社。個々の新聞社がそれぞれ独自に情報を収集するよりも、共同で通信社を設立した方が効率的であるとの考えから生まれた。現在もこの運営方針は続いており、株式会社という形で各社が共同で株を所有している。Suomen Tietotoimisto(フィンランド情報通信社)。
第二次世界大戦中のフィンランドは、安全保障上の要求からフィンランドを狙っていたソ連によって脅かされており、一度目の戦いで敗れ、ドイツによるソ連侵攻開始後は、ナチスドイツとさえ戦略的に妥協したが、再び敗れる。
これらの事情が現在のフィンランドの中立志向の原因であり、現在のSTTもまたその姿勢を引き継いでいる(基本的に自社で記事は配信していない)。

2.新聞社

Helsingin Sanomat (ヘルシンギン・サノマット)

1889年に創刊されたフィンランド最大の発行部数を誇る全国紙。当初は、ロシア帝政下(1721年‐1917年)のフィンランド大公国時代、フィンランドの自由を強く主張するためPäivälehti(パイヴァレフティ)という名で創刊された。Päivälehtiは「日刊誌」。その後1904年にはロシア当局の度重なる検閲によって廃刊に追い込まれるも、わずか数ヶ月後の1905年、同じ経営陣によって「Helsingin Sanomat」として再開され、現在に至る。
・無料で読める記事が多い
・コメント機能

Aamulehti (アームレフティ)

1881年創刊。タンペレ(首都ヘルシンキンに次ぐ都市)を拠点とするフィンランドを代表する地方紙の一つ。「朝刊紙」を意味する。創刊当初から保守的な論調を掲げており、独立系の新聞とされているが、歴史的には国民連合党(フィンランドの代表的な政党で現政権の最大与党)と強い結びつきを持っている。
・主要な記事は基本的に有料
・コメント機能

Turun Sanomat (トゥルン・サノマット)

1905年創刊。トゥルクを拠点とする、南西フィンランドの有力地方紙。「トゥルクの新聞」を意味する。全国・国際ニュースも扱っているが、基本的には地域中心である。
・主要な記事は基本的に有料

Ilta-Sanomat (イルタ・サノマット)

1932年創刊。フィンランドで最も発行部数が多いタブロイド紙の一つ。「夕刊紙」を意味する。元はHelsingin Sanomat (ヘルシンギン・サノマット)の夕刊紙だったことから。
・主要な記事は基本的に有料
・コメント機能

Iltalehti (イルタレフティ)

1980年創刊。Ilta-Sanomatと並ぶ主要なタブロイド紙の一つ。「夕方新聞」のような意味合い。夕刊専門紙としてIlta-Sanomatのライバル紙として登場した。
・無料で読める記事が多い

Hufvudstadsbladet (フヴードスタッドスブラーデット)

1864年創刊。フィンランドにおけるスウェーデン語系の主要日刊紙。「首都の新聞」を意味し、ヘルシンキを拠点としている。フィンランドのスウェーデン語を話す少数派コミュニティにとって重要な情報源となっている。全体的には国内向けのニュースが多い様である。略称はHSB(ホー・べー・エス)。
・主要な記事は基本的に有料

3.オンラインメディア

Uusi Suomi (ウーシ・スオミ)

1847年に創刊された「Suometar(スオメター)」をルーツとするオンライン専業メディア。Suometarは帝政ロシア崩壊後、1919年に現在の「Uusi Suomi (ウーシ・スオミ)」となる。ウーシ・スオミは「新しいフィンランド」という意味で、帝政ロシアからの独立を目指す激動の時代を冠したもの。2000年代初頭に廃刊となり、
2007年にオンライン専業メディアとして再出発。
・主要な記事は基本的に有料
・コメント機能(Google翻訳

Verkkouutiset (ヴェルッコウーティセト)

1999年に設立された、フィンランドのオンライン専業ニュースサイト。オンライン専業メディアとしては古参であり、速報性を兼ねたクオリティ・ペーパーを志向している。論調は中道右派寄りと言われている。「ウェブニュース」を意味する。
・無料で読める記事が多い
・コメント機能

MustRead (マストリード)

2018年に設立された比較的新しいオンラインメディア。質の高いジャーナリズムを追求する姿勢が評価されおり、多くのコンテンツは有料購読者向けだが、詳細な背景記事を導線にすることで、ユーザーを獲得している。
・主要な記事は基本的に有料

4.放送局

Yle (ユレ)

1926年に設立されたフィンランドの国営公共放送機関。「Yleisradio(ユレイズラディオ)」の略で、直訳すると「一般放送」「公共放送」。フィンランド語とスウェーデン語の両方で、様々なジャンルのコンテンツを提供している。
現在は、デンマークのDRと同じく、税金を通じて徴収される公共放送税として運営されている(所得に応じた負担)。フィンランド国民にとって、最も重要な情報源の一つ。

MTV Katsomo (エム・テー・ヴェー・カツォモ)

1957年設立されたフィンランドで最も古い民間テレビ局。国内最大の民間放送事業者の一つで、公共放送の「Yle」と並ぶ商業放送の代表格。ニュース部門は、オンラインでも多くのユーザーに利用されている。Katsomoは「観客席」や「スタンド」、「視聴場所」。

Nelonen (ネロネン)

フィンランドの大手メディアコングロマリットSanoma傘下の放送局グループ。主要チャンネルであるNelonen(「4」を意味する)を中心に、若年層や特定のニッチ層をターゲットにしたチャンネルも運営している。