西欧 ‐ フランス

基本情報
informations de base

首都: パリ
人口: 約6,480万人

1.通信社
agence de presse

AFP (フランス通信社)

1835年にシャルル・ルイ・アヴァスによって設立されたアヴァス社を原点とするフランス最大・最古の通信社。「Agence France-Presse」。
アヴァス社は第二次世界大戦時のドイツの占領によって解体されるが、1944年連合国軍による解放後現在の「AFP」として再建された。
世界初の通信社の一つで、ロイター通信(イギリス)、AP通信(アメリカ)と並び、”世界三大通信社”と呼ばれている。
政府から多くの資金援助を受けているが、国営ではなく、フランスの公共機関の一つである。
※AFPは収集した情報を各メディアに提供する役割を担っており、直接ニュース記事を制作・配信していない。上記は一般的なメディアと同じ様にニュース記事を自社で配信しているAFPの日本語版「AFPBB」である。通常のAFP通信へのアクセスはこちら

2.新聞社
journal

Le Monde (ル・モンド)

フランスで最も権威のある日刊紙の一つ。国外での影響力も高い。1944年第二次世界大戦中ドイツの占領下にあったフランスが連合国軍によって解放された後、占領中のナチスのプロパガンダの影響で失墜したジャーナリズムの信用を取り戻す為にシャルル・ド・ゴールの求めに応じてブーヴ・メリーによって設立された。Le Monde(世界)。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

Le Figaro (ル・フィガロ)

1826年に文学、演劇、風刺を中心とする文学雑誌として始まり、1866年に日刊紙へ移行。帝政復活を目指したナポレオン三世を批判して保守派としての地位を確立した。
名前はフランスの劇作家ボーマルシェの戯曲『セビリアの理髪師』や『フィガロの結婚』に登場する機知に富んだ抜け目のない主人公”フィガロ”が由来。鋭い洞察力と批判精神を持ったメディアでありたいという意味であろう。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

Libération (リベラシオン)

かつてノーベル賞を辞退した哲学者ジャン=ポール・サルトルらによって1973年に創刊された日刊紙。当初は極左的な色彩が強く、現在でも社会問題、文化、人権問題に力を入れているが、より広範な読者層にアピールしている。
libération (リベラシオン)は「解放」を意味する。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

La Croix (ラ・クロワ)

1883年に創刊された、カトリック系の全国紙。Croixは「十字架」。宗教的視点から論じる傾向があるが、落ち着いた論調と分析的な記事は幅広い読者層に受け入れられており、一般ニュースも充実している。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

L’Humanité (リュマニテ)

1904年に社会主義者ジャン・ジョレスによって創刊された、フランスの共産党系日刊紙。論調から明確に共産主義の立場に立っていることがうかがえる。
「L’Humanité(リュマニテ)」は英語の「Humanity」で、「人間性」や「人道」あるいは、「(文化的存在としての)人類」を意味する。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

3.出版社
maison d’édition

GEO

1979年にフランスで創刊された、月刊誌。ジャン・ピエール・タラールによって設立され、アメリカの【National Geographic (ナショナル ジオグラフィック)】ように地理、旅行、文化、歴史、科学、環境といった幅広い分野を、高品質な写真や詳細な記事を通じて探求することを目的としている。「GEO(地理)」という言葉は、「地球全体を俯瞰する」という編集方針を表わしている。

4.オンラインメディア
média en ligne

L’Obs (ロブス)

週刊誌「L’Obs(旧 Le Nouvel Observateur)」のオンライン版で、日刊ニュースとしても充実したコンテンツを提供している。
識者のコラムが豊富で、深い考察とリベラルな視点が特徴。
名前は「Observateur(観察者)」を短縮したもの(旧名は”新たな観察者”)。

Brut (ブリュット)

2016年に設立された、ソーシャルメディアプラットフォーム(Facebook, Instagram, YouTubeなど)を中心に短尺のニュース動画を配信するオンライン動画ニュースメディア。
簡潔で視覚的な表現が特徴で、特に若い世代に人気がある。
名前のBrutは「飾り気のない」、「生のままに」の意味。

Mediapart (メディアパール)

2008年に設立されたオンライン専業の調査報道ジャーナル。元【Le Monde (ル・モンド)】の編集長エドウィ・プレネルらによって創設された。有料購読料のみで運営されている。
ペタンクール事件(フランスのサルコジ大統領への違法な献金事件)など数々の政治スキャンダルや汚職を暴露し、フランスのメディア界に大きな影響を与えてきた。

Slate.fr (スレート・ドット・エフアール)

アメリカのオンラインマガジン「Slate.com」のフランス版として2009年に設立された。オンライン専業のニュース・分析サイト。
政治、文化、テクノロジーなど多岐にわたるテーマを、ユニークな視点で論じており、特に意見記事やコラムが充実している。
名前のSlate(スレート)は黒板や屋根瓦に使われる石の板のことで、情報が書き込まれて行く場という意味であろう(スレートには”白紙の状態”の意味もある)。

5.放送局
chaîne de télévision

France Télévisions(フランス・テレビジョン)

複数のチャンネルを運営しているフランス最大の公共テレビ放送グループ。政府からの資金と受信料で運営されている。
ニュースプラットフォームとしては同じくフランスの公共放送グループRadio FranceとFrance Télévisionsが共同で運営する「Franceinfo (フランスアンフォ)」がある。
ニュース専用チャンネル:Franceinfo (フランスアンフォ)

BFMTV (ベーエフエムテーヴェー)

フランスの主要な24時間ニュース専門テレビチャンネル。政治や社会問題に関する討論番組が特徴で、非常に高い視聴率を誇る。オンラインサイトもテレビ放送と連動しており、動画コンテンツとして人気が高い。

RTL (アールテーエル)

フランスで最も聴取されている商業ラジオ局の一つ。報道を中心としており、独自の記事も制作している。

TF1 (テーエフ・アン)

フランスで最も視聴されている商業テレビチャンネルの一つ。ニュース番組では「Journal de 20h」で知られている。