西欧 ‐ ドイツ

基本情報
grundlegende Informationen

首都: ベルリン
人口: 約8,320万人(EU最大)

1.通信社
Nachrichtenagentur

DPA (ドイツ通信社)

1949年に設立されたドイツ最大の通信社。1934年既存の通信社を統合して設立されたナチス・ドイツの国営通信社(DNB)をルーツとする。
ナチス解体後に再建された現在の「DNP」は、「AFP」と同じく自社で記事を制作・配信するのではなく、収集した情報を各メディアに提供する文字通りの”情報源”として、情報の一次産業を担っている。
※リンク先から記事を読むことはできず、またAFP通信における【AFPBB】のような専用のセクションは存在しない。

2.新聞社
Zeitung

RND (エル・エン・デー)

特殊な形態で運営されているメディア(民間だが所有権はドイツ社会民主党にある)で、自社で全国・国際ニュースをカバーするための十分なリソースを持っていない中小規模の地域日刊紙に対して、全国版や国際版のコンテンツを提供する中央編集部として機能している。
全国紙や地域紙のネットワークからコンテンツを収集・編集し、多くの地域紙の基盤となっている。名前は「RedaktionsNetzwerk Deutschland(編集ネットワーク・ドイツ)」。

FAZ (エフ・アー・ツェット)

1949年に創刊されたドイツを代表する右派保守系の日刊紙。第二次世界大戦中の1943年にナチスが発行禁止とした権威ある新聞「Frankfurter Zeitung(フランクフルター・ツァイトゥング)」を前身とする。
紙媒体の伝統を重視しつつ、オンライン版も充実しており、全体的にスッキリとまとまっている。「Frankfurter Allgemeine Zeitung (フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)」は直訳して「フランクフルト一般新聞」。
・ペイウォール:無料で読める記事が多い

Süddeutsche Zeitung (南ドイツ新聞)

1945年の連合国占領下で民主主義の復興を目指して設立されたドイツを代表する日刊紙の一つ。政治、経済、社会、文化など幅広い分野を深く掘り下げて報道するが、調査報道にも力を入れており、「パナマ文書」報道で国際的な注目を集めた。論調はリベラル寄り。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料
・リアクション機能:コメント

Die Welt (ディー・ヴェルト)

1946年戦後のドイツにおいて、世界中のニュースを報じることを目的として、イギリス占領軍の主導によってハンブルクで創刊された。
創業者アクセル・シュプリンガーの思想を反映し、強い反共主義、自由市場経済の擁護、欧州統合の支持、イスラエルの生存権の支持、アメリカ合衆国との同盟維持といった明確な政治的立場を持つことで知られている。
英訳して「The World(世界)」。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料
・リアクション機能:コメント

Bild (ビルト)

1952年創刊のドイツで最も発行部数が多いタブロイド紙 。【Die Welt 】のアクセル・シュプリンガー社が発行している。簡潔で直接的な言葉遣いと、大きな写真が特徴で、大衆に強い影響力を持っている。Bildは「画像」「写真」のこと。
扇動的な報道で、設立当初は【Die Tageszeitung 】と対立関係にあった。
・ペイウォール:購読と広告を選ぶことができる

Die Tageszeitung (ディー・ターゲスツァイトゥング)

1978年に創刊されたドイツ左派の主要な日刊紙。1960年代後半に欧米で広まった学生運動や反体制運動(ドイツでは”68年運動”と呼ばれる)の時期、最も過激な極左テロ組織「ドイツ赤軍(RAF)」の報道を巡り、「Bild」紙を始めとする独立系のメディアが一斉に政府側に立ったことから、メインストリームから離れた報道を求める声に応じて設立された。協同組合という特殊な形態で運営されており、無料で読むことが出来る。
「Die Tageszeitung(日刊新聞)」。略称は「taz(ティー・アー・ツェット)」。

Handelsblatt (ハンデルスブラット)

1946年戦後ドイツの経済復興期に創刊された経済専門の日刊紙。最新の記事は基本的に有料であるが、アーカイブの大部分は無料で読むことが出来る。経済以外のトピックも扱っており、コラムで詳細な分析を述べている。
「Handel」は「商業」を意味し、blatt(新聞)を意味する。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

Der Spiegel (デア・シュピーゲル)

1946年イギリス占領軍後援の下で創刊された雑誌「Diese Woche(今週)」を前身とするドイツ最大の週刊誌。
後にイギリス軍との編集方針の対立を経て、独立性を確保するために1947年「Der Spiegel(鏡)」として出発。世相を表す”鏡”という意味であろう。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

3.出版社
Verlag

Die Zeit (ディー・ツァイト)

1946年戦後ハンブルグで創刊された週刊誌。詳細な記事と質の高い論評で幅広い読者に影響を与えている。Zeit(時代)。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

Focus Online (フォーカス・オンライン)

1993年に創刊されたドイツの週刊ニュースマガジン。簡潔かつ視覚的に分かりやすく提供することを重視している。「より速く、よりわかりやすく」がモットー。
・ペイウォール:無料で読める記事が多い

4.オンラインメディア
Online-Medien

T-Online (ティー・オンライン)

ドイツのインターネットサービスプロバイダー(Deutsche Telekom)が提供する「T-Online」が運営するニュースポータル。
ドイツで最もアクセス数の多いニュースポータルの一つ。多くのインターネットユーザーの窓口となっており、他の通信社やメディアからのニュースも多く掲載するが、独自のコンテンツ制作も行っている。

Watson.de (ワトソン)

スイスで成功したオンラインメディア「Watson」のドイツ版として、2024年に本格始動したオンラインニュースポータル。
若い読者層をターゲットにしており、短い文章、豊富なビジュアル(動画、GIF)、ユーモラスなトーン、そしてソーシャルメディアでの共有を意識したコンテンツが特徴。幅広いテーマにカジュアルなタッチでアプローチする。

Netzpolitik.org (ネッツポリティーク・オルグ)

2004年に設立された、デジタル権利とインターネット政策に特化した非常に影響力のあるオンラインメディア。
プライバシー、データ保護、サイバーセキュリティ、インターネットの自由、デジタル社会における政治的動向など、専門的ながらも社会に大きな影響を与えるテーマについて、詳細な調査報道や分析、意見を発信している。
独立系メディアとして寄付や読者からの支援によって運営される。

Stern (シュテルン)

ドイツの主要な週刊ニュースマガジン「Stern(シュテルン)」のオンライン版であるが、単なる雑誌のウェブサイトにとどまらず、広範なニュースポータルとして機能している。

5.放送局
Rundfunkanstalt

ARD (ドイツ公共放送連盟)

ドイツ全土をカバーする最大の公共放送連合体。ニュース、ドキュメンタリー、エンターテイメントなど幅広い番組を放送する。ドイツで最も信頼されているニュース番組の一つであるテレビの『Tagesschau』と連動しており、速報ニュース、詳細な背景情報、動画コンテンツを豊富に提供している。公共放送としての公平性と客観性を非常に重視している。

ZDF (ドイツ第二テレビ)

ドイツのもう一つの主要な公共テレビ放送局で、ARDとは独立して全国向けに番組を制作・放送している。
ニュース専用チャンネル:heute journal(ホイテ・ユルナール)

RTL (アールテーエル)

ドイツ最大の民間テレビ局の一つで、エンターテイメント番組に強みがある。全体的にエンターテイメント色が強く、ニュース記事もポップな感じである。

ProSieben (プロズィーベン)

主にアメリカの映画、ドラマシリーズ、コメディ、エンターテイメント番組、SF作品などに強みを持つ商業テレビチャンネル。「ProSieben(プロズィーベン)」とはドイツ語で「7」を表すSiebenにプロフェッショナルを表す接頭辞proを付けたもの。
ニュース専用チャンネル:newstime

n-tv (エヌ・テー・ファウ)

24時間ニュース専門チャンネル。フランスにおける討論番組【BFMTV】の様な存在。