北米 ‐ メキシコ

基本情報

首都: メキシコシティ
人口: 約1億2,845万人(2023年時点)

1.通信社
agencia de noticias

AP Mexico

”世界三大通信社”と呼ばれるアメリカの『AP通信 』のメキシコ支局(場所は首都メキシコシティ)。メキシコは現在、麻薬カルテルをはじめとする組織犯罪が社会に深く根付いており、ジャーナリストがこれらの犯罪組織や、それに結びついた政府高官の汚職を報道すると、命の危険にさらされるケースが非常に多く、特に地方で活動するフリーランスのジャーナリストや、小規模なメディアの記者が最も大きな危険にさらされている。しかし、AP通信の様な国際的な組織であっても、その例外ではない。

Notimex

メキシコ政府が運営する元国営通信社。現在は財政問題で運営が停止している。

2.新聞社
periódico

El Universal

1916年メキシコ革命(1910年から1917年)後の新しい憲法を制定するための「憲法制定会議」の議論を国民に伝えることを目的として創設された、メキシコで最も古い日刊紙の一つ。メキシコ革命は、30年以上にわたるポルフィリオ・ディアス大統領の独裁政権に対する、フランシスコ・マデロを中心とする武装蜂起に始まる。マデロは民主主義と自由主義の標榜者であったが、土地改革には消極的だった為、内紛を引き起こした。ただし、現在のメキシコの状況は、不完全な民主主義の為にあるとされており、革命そのものが引き起こしたものではないとされている。
・ペイウォール:主要な記事は基本的に有料

Excélsior (エクセルシオール)

1917年に創刊されたメキシコで最も古い新聞の一つ。メキシコ革命を経験した後に、激変する社会の潮流の中で、客観的な情報を提供する為に始まった。

Milenio (ミレニオ)

1974年に創刊された「Diario de Monterrey」をルーツとするメディアブランド。2000年を機に現在の名前となった。現在は新聞やテレビ、デジタルメディアといった複数のメディアを所有するメキシコの大手メディアグループ「グルポ・マルチメディオス(Grupo Multimedios)」が所有している。
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La Jornada (ラ・ホルナダ)

1984年に創刊された左派的な視点を持つ有力な日刊紙。労働組合、社会運動、先住民の権利、環境問題など、社会的に弱い立場の人々に焦点を当てた報道を重視しており、メキシコ社会の多様な意見を理解する上で重要なメディアとされている。
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Reform

1993年に創設されたメキシコシティを拠点とする日刊紙。幅広いジャンルを扱うよりも、政治や事件、社会問題に焦点を当てている。比較的小規模だが、独立性は高いとされている。
・ペイウォール:無料で読める記事が多い

3.出版社
editorial

Proceso (プロセソ)

1976年ジャーナリストのフリオ・シェレル・ガルシアによって創刊さた週刊誌。彼は当時の大統領からの政治的圧力で大手新聞社の編集長を解任された後、仲間と共に独立した報道機関を立ち上げた。メキシコにおける報道の自由と真実を追求するジャーナリズムの象徴的な存在として、多くのジャーナリストや知識人から尊敬を集めている。
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Letras Libres (レトラス・リブレス)

1999年に著名な歴史家・作家のエンリケ・クラウゼ氏によって創刊された。ノーベル賞作家のオクタビオ・パスが創刊した伝説的な雑誌『ヴエルタ(Vuelta)』の伝統と精神を引き継ぐ後継誌とされている。現在は有力な放送局を所有する「Grupo Imagen」の傘下にある。

4.オンラインメディア
medios en línea

Sin Embargo (シン・エンバルゴ)

2011年にジャーナリストのホルヘ・セペダ・パターソンらによって設立されたメキシコを拠点とするオンラインメディア。印刷媒体を持たず、デジタル新聞として、SNSの利用や動画コンテンツなども駆使している。独立系メディアとしてリベラレル層や若い世代から支持から得ている。「Sin Embargo」は「しかしながら」を意味する。

Aristegui Noticias (アリスティギ・ノティシアス)

2015年に著名なメキシコのジャーナリスト、カルメン・アリスティギが創設したオンラインメディア。彼女はメキシコで最も影響力のあるジャーナリストの一人として知られている。当時の大統領エンリケ・ペーニャ・ニエトの妻が所有する高級住宅に関する調査報道によってラジオ局を解雇された後に、ウェブサイトとYouTubeチャンネルを中心としたデジタルプラットフォームを立ち上げた。

5.放送局
emisora

Televisa (テレビーサ)

1973年、エミリオ・アスカラガ・ビダウレタによって、既存のテレビ局の合併を通じて設立された。主要なテレビネットワークを複数所有し、メキシコ国内で圧倒的な視聴率を誇っている。しかし、伝統的に政府や権力と緊密な関係を築いてきたとされており、その報道姿勢が批判されることもある。その巨大な影響力は、メキシコの世論形成に深く関わっている。

TV Azteca (TV・アステカ)

1993年に、実業家のリカルド・サリナス・プリエゴ氏が、政府所有だったテレビ局を民営化で買収したことで始まった。長年にわたり、メキシコのテレビ放送市場を独占してきたテレビーサの最大の競争相手として知られており、この二社がメキシコの主要なメディア市場を二分している。

Grupo Imagen

2016年に新聞紙「Excélsior (エクセルシオール)」を始めとする様々なメディアを所有する複合メディア企業で、2016年にテレビーサとTV・アステカが二分するテレビ業界に割って入って行った