西アジア(中東) ‐ パレスチナ

基本情報

首都: エルサレム(ただし国際的には認められていない)
人口: 約550万人(ヨルダン川西岸地区およびガザ地区の合計、2024年時点)

1.通信社

WAFA (ワファ)

1972年にパレスチナ解放機構(PLO)の公式通信社として、パレスチナの大義や闘争に関するニュースを世界に伝えることを目的として設立された。Palestine News and Information Agency(パレスチナ情報通信庁)。1994年にパレスチナ自治政府が樹立された後は、その公式な通信社となった。現在はヨルダン川西岸地区のラマッラ(パレスチナ自治政府の行政機能の多くが集中し、実質的な首都みなされている都市)に本部を置き、アラビア語、英語、フランス語、ヘブライ語でニュースを配信している。アラビア語の正式名は「Wikalat al-Anba al-Filastiniya(パレスチナ通信社)で、これに、アラビア語で「忠誠」を意味する「WAFA」を掛けたもの。

Ma’an News Agency (マアン通信社)

2005年に設立されたパレスチナ自治区を拠点とする独立系通信社。政府の意向を反映に左右されるWAFAとは異なり、特定の政治派閥や政府機関に属さない独立した報道機関であることを掲げている。テレビ局やラジオ局も有するパレスチナで最大級の独立系メディアグループの一つとされている、非営利のメディア団体で「マアン・ネットワーク」の一部として運営されている。「Ma’an」はアラビア語で、「一緒に」「協力して」といった意味を持つ。

Shehab News Agency (シェハブ通信社)

2007年に設立されたガザ地区を拠点とする通信社、ハマスとの関わりが深いとされている。主にアラビア語で情報発信を行っている。、ソーシャルメディア上では、そのコンテンツがコミュニティガイドラインに違反しているとして、アカウントが停止されるなどの措置を受けることがある。「Shehab」は、アラビア語で「流れ星」や「隕石」を意味する。

2.新聞社

Al-Quds (アル・クッズ)

1967年の第三次中東戦争後の東エルサレムで創刊された、パレスチナで最も広く読まれている日刊紙の一つ。当初から独立した論調を掲げており、政府よりの中では穏健派とされている。現在では英語版はヘブライ語版も配信しており、幅広い分野のニュースをカバーすることで、主要な情報源としての地位を確立している。「Al-Quds」はアラビア語で「エルサレム」を意味する。

Al-Ayyam (アル・アヤム)

1995年、オスロ合意とパレスチナ自治政府(PA)の設立後に創刊された日刊紙。ラマッラー(パレスチナの実質的な首都とみなされている行政機能が集中する都市)を拠点とし、パレスチナ自治政府の見解に沿い、主流政党のファタハ寄りの論調で国内外のニュースを報じる親政府派のメディアとされている。「Al-Ayyam」は「日々」や「その日」を意味する。

Al-Hayat al-Jadida (アル・ハイアット・アル・ジャディダ)

1994年のパレスチナ自治政府の設立と共に創刊された、同政府の公式日刊紙。ラマッラーを拠点とし、主に政府の声明や活動に関するニュースを報じることで、パレスチナ自治政府の視点を反映した報道を特徴とする。「Al-Hayat-Jadida」はアラビア語で「新しい生活」を意味する。

3.放送局

PBC (パレスチナ放送協会)

1994年に設立された、パレスチナ自治政府の公式な公共放送局。テレビとラジオの両方で放送を行っており、パレスチナ自治政府の視点からニュースや時事問題、文化、エンターテイメント番組を伝えている。

Al-Quds TV (アル・クッズTV)

2008年にレバノンで設立された、パレスチナ問題を専門とするテレビ局。独立した論調を掲げているとされているが、ハマースやイスラム聖戦との関係が深いと見なされている。

Al-Aqsa TV (アル・アクサーTV)

2006年にガザ地区で設立された、ハマースが運営するテレビ局。ハマースの政治的・軍事的活動に関するニュースやプロパガンダを放送することで知られている。