西アジア(中東) ‐ イラン

基本情報

首都:テヘラン
人口: 約8,910万人(2023年時点)

1.通信社

IRNA (イスラム共和国通信)

1937年に設立されたイランの公式通信社(Islamic Republic News Agency)。当初は、「パース通信」として設立され、1979年のイラン革命後に現在の「イスラム共和国通信」に改名された。イラン政府の文化・イスラム指導省によって資金提供され、管理されている。イラン革命は、1979年に起こった政治的、宗教的、社会的な大変動で、この革命により、専制パフラヴィー朝が打倒され、ルーホッラー・ホメイニーを最高指導者とするイスラム共和制が樹立された。現在のIRNAは、政府の文化・イスラム指導省によって資金提供され、管理されている。

Tasnim News Agency (タスニム通信)

2012年IRGC(イスラム革命防衛隊)司令官ハミドレザ・モガダムファル、取締役会長ジャファル・ダルーン、CEOマジド・コリザデ・ザマトケシュによって設立された。IRGGはRGCは、通常の国軍(アルテシュ)とは異なる、最高指導者に直接指揮される独立した組織で、その役割は、軍事的な防衛にとどまらず、イランの政治、経済、社会のあらゆる側面に深く関わっている。

MNA (メフル通信社)

2003年に設立されたイランの準公的な通信社(Mehr News Agency)。イスラム思想普及機構(Islamic Ideology Dissemination Organization)が所有している。IRPGと同じく最高指導者の直轄にある政府機関である。「Mehr」はペルシア語で、「優しさ」や「愛情」といった意味を持つ。

Fars News Agency (ファールス通信社)

2003年に設立されたイランの準公的な通信社。自ら独立系通信社を名乗っているが、IRGCと強い結び付きを持ち、西側諸国のメディアからは、イラン政府、特にイスラム革命防衛隊の「代弁者」と広く見なされている。「Fars」はペルシア語で、「ペルシア人」を意味する。

2.新聞社

Kayhan (ケイハーン)

1942年に創刊されたイランで最も古い新聞の一つ。イラン革命以前のパフラヴィー朝の時代から存在していた。実質的な政府の機関誌と言っても良く、編集長はイランの最高指導者によって指名され、イランの最も保守的で強硬派の新聞として知られている。「ケイハーン」はペルシア語で、「宇宙」や「世界」を意味する。

Shargh (シャルグ)

2003年に創刊された比較的新しい日刊紙で、最高指導者の意向を強く反映するのに対し、シャルグ紙はイラン国内の政治・社会改革を支持する立場から記事を掲載している。そのため、政府の強硬派からは批判の対象となることもあり、イランの司法当局から何度も発行停止処分を受けてきた。「シャルグ」はペルシア語で「東」を意味する。

3.オンラインメディア

Tabnak (タフナーク)

2006年頃に設立された穏健保守派に属するニュースサイトで、イラン革命防衛隊(IRGC)の元司令官であり、穏健保守派の政治家でもあるモフセン・レザイー氏と関連が深いとされ、強硬派と改革派の両極端な意見とは異なり、より中立的で現実的な立場を取っている。「タフナーク」は「輝かしい」、「きらめく」といった意味。

Asr-e Iran (アスレ・イラン)

2010年頃に設立されたニュースサイトで、報道傾向としては「Tabnak」に近く、客観的で中立的な立場を取り、穏健保守派から中道派に位置付けられている。政府の政策や行動に対してしばしば批判的な論調を取ることがある。他の多くのオンラインメディアと同様に、近年になって影響力を増してきたと見られている。名前は「イランの時代」を意味する。

4.放送局

IRIB (イラン・イスラム共和国放送)

1957年に民間のテレビ局を前身として設立されたイランの国営放送局(Islamic Republic of Iran Broadcasting)。イラン革命後に国有化された。IRIBは、ラジオ、テレビ、インターネット放送を独占的に行っており、イラン憲法によって民間放送が禁止されているため、国内の放送はすべてIRIBが制作している。またはIRIBはニュースサイト『ParsToday』を運営しており、IRIBは現在、外国からのアクセスを制限している可能性があるため、こちらからアクセスした方が良いかも知れない。